01既製のコースを、起点にする
ゼロから組む必要はありません。モデルコースは13本あり、どれも移動時間と歩行量を計算してあります。そこから1日を削る、足す、順番を入れ替える——この3つのどれかで、大抵の希望は叶います。
たとえば「上海3泊4日」の3日目(蘇州日帰り)を削って、杭州に変える。1日増やして杭州1泊を足す。順番を入れ替えて、最終日を豫園ではなく武康路にする。これだけで別の旅になります。
02都市は、2つまで
5日間で3都市は、一見効率がよさそうに見えます。実際は、移動に半日ずつ取られます。荷物をまとめ、駅へ行き、乗り、降りて、宿へ。これで4〜5時間。
5日なら2都市、8日なら3都市。これが、疲れを残さない上限です。1都市だけで、日帰りを2回入れる形も、内容は濃くなります。
03移動時間の目安
地図の距離ではなく、ドア・トゥ・ドアで考えてください。
| 区間 | 手段 | 所要 | 補足 |
|---|---|---|---|
| 上海 → 蘇州 | 新幹線 | 25分 | 本数が多い。日帰りに向く |
| 上海 → 杭州 | 新幹線 | 1時間 | 虹橋発。朝7時台が便利 |
| 北京 → 西安 | 新幹線 | 4時間30分 | 移動日を1日使う覚悟で |
| 北京 → 上海 | 新幹線 | 4時間30分 | 本数は多い。日中を移動に |
| 西安 → 成都 | 新幹線 | 3時間 | 山を抜ける。景色が良い |
| 桂林 → 陽朔 | 車 | 1時間30分 | 漓江下りなら船で4時間 |
| 西寧 → 青海湖 | 専用車 | 2時間30分 | 150キロ。標高が上がる |
ここに駅の移動と待ち時間を各1時間足してください。ホテルから駅まで、改札、ホーム、着いてから宿まで。新幹線4時間の区間は、実際には6時間の一日になります。
041日2か所の原則
私たちが守っているのは、これだけです。1日の観光は2か所まで。3か所になるのは、移動が30分以内で、午前中に2つ終わる場合だけ。
3か所入れると、どこも「駆け足」になります。写真を撮る時間、座って休む時間、思いがけず見つけた店に入る時間。そういう余白が消えます。旅の記憶に残るのは、たいてい予定外の時間です。
05余白の入れ方
余白は、最終日の前日に入れます。雨が降ったとき、体調が悪くなったとき、もっと見たいものが見つかったとき。予備日があれば、そこで調整できます。
5日間なら4日目を半日空け、8日間なら6日目を予備に。この1日があるだけで、旅の心理的な余裕が変わります。
06組み替えの実例
5日間・60代の夫婦・北京と西安
北京3泊(故宮、長城)→ 新幹線で西安へ → 西安2泊(兵馬俑、城壁)。移動は1回だけ。1日の歩行は7,000歩前後に収まります。
7日間・写真が目的・敦煌
青甘大環線を8日から7日に縮め、鳴沙山の日没と張掖丹霞の日没だけを外さない。他の日は移動優先で組みます。
4日間・子ども連れ・上海
上海2泊+蘇州1泊。動物園かディズニーを中日に置き、午後は宿で休む。移動は新幹線25分のみ。